1. 老子の翻訳(第60章)『治大国若烹小鮮』

かつ吉資料館 DOCUMENT

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老子の翻訳(第60章)『治大国若烹小鮮』

(読み方)『大国を治むるは小鮮(しょうせん)を烹(に)るが若し』老子の翻訳、第六十章

(現代語訳)大きな国を治める時は、小魚を煮る様に無闇にかき回さずじっとしたほうが良い。

先代吉田吉之助や二代目次郎が好きな老子の言葉です。渋谷店開業時に彫ってカウンター奥に飾っています。国を治めることと小魚を煮ることは突きつめれば共通点があるのですよ。それだけ『食』に携わる職人の仕事は崇高なのですよということを、先代吉之助は伝えたかったのだと思います。

この書の横には以前東芝で副社長をされていた川西剛さんの記事も添えさせて頂いております。国を治めることも会社を繫栄させていくことも、大事なのはリーダーシップや『訓令』だと、肝に銘じて商売をしていきたいと思います。